〔274〕藤原岳 (1,140m)

2007年03月17日(当時57歳)



三重県いなべ市藤原町

藤原岳の福寿草
  三百名山に入っている ”藤原岳”へは昨年から登ってみたいと思っていたが、同じ登るなら福寿草が
開花する春先にしようと我慢していた。 2月末から3月初旬までは4月の様な暖かさが続き、福寿草が
咲き始めたとのニュースが入っていたが、その後に遅い寒波がやってきて雪が積もったとのこと。
果たして福寿草は見れるのか?

県道306号線より見た ”竜ヶ岳、藤原岳”。
”藤原岳”東面の石灰岩採取跡が痛々しい。
標高差:990m
関西百名山
日本三百名山』 初春のフクジュソウで有名な山。
聖宝寺前の有料駐車場(300円)に車を停める。 登山口の標高は
150m程であり、千mちょっとの山ではあるが標高差は大きい。
先ずは ”聖宝寺”に向けて長い階段を登る。
道間違いから ”聖宝寺”の中を通ってしまうが、お寺の坊主曰く、ハイカーが
通るから道になってしまったらしい。 一応、反則です。
”聖宝寺”を過ぎてしばらく歩くと、その先は崖崩れで通行止めに
なっていたが、迂回路が出来ていた。 迂回路を廻り込むと
”長命水”に出る。 試飲はしていないので ”長命水”の味は
不明である。
急斜面の山肌に切られたジグの道を進む。 一合目毎に標識が立って
いるのは有難いが、いつもの様に正確さには欠けている感じがした。
五合目附近の日当たり良い地点にも ”福寿草”は見当たらない。
セツブンソウ”が蕾を付けていたが、先にまだあるだろうと写真には撮らなかった。(これは大誤算だった。)
”三合目”辺りから残雪となってきた。
当然、標高を稼ぐ毎に積雪は深くなのであるが、沢山のハイカーに
踏み固められており、つぼ足になることはなかった。
逆に滑るのでアイゼンを付けているハイカーも多かった。
1時間30分にて八合目に着く。
ここは ”表登山道”との分岐点であり、多くのハイカーが休息していた。
風は強いが天気良く、新雪歩きは気分が良かった。
只、先輩の足の調子が悪くなり、ゆっくりゆっくり歩きとなり、
これが又、良い感じを増長してくれた。
九合目から見た ”藤原山荘”横のピーク。 とても一合分とは思えない
標高差である。 実際、歩いてみても他の一合分とは随分違った。
九合目には雪に埋もれた ”福寿草”があった。
寒さの為か蕾状態である。 先週には沢山咲き誇っていた
と思われるが、今は雪の下で震えているのだろう。
振返ると ”いなべ市”の平野部の展望が広がっていた。
今日は見通しが良く、左には積雪した ”伊吹山”も見えていた。
”藤原山荘”の周辺には沢山の ”福寿草”が咲いていたが、
毎週登っているハイカーからは終盤に近いと聞かされた。
2時間18分にて ”藤原山荘”に着く。 ここは ”天狗岩”への
分岐点でもあり、多くのハイカーが休息していた。 トイレ有り。
”藤原岳”への登り途中から ”藤原山荘”を振り返り見る。
笹原の登山道は穏やかであり、終始、展望が良かった。
”藤原山荘”から見た ”藤原岳”。
手前は穏やかであるが、山頂の向こう側は結構急峻だ。
登山道は一旦、鞍部に下ってから登り返す。
山頂からは360°の大展望が得られ、南側には鈴鹿山脈が広がる。
”竜ヶ岳”への縦走路もはっきりと見えていた。
特徴のある ”御在所岳”は確認出来るが、他の山は登ったことがないので同定出来ない。
    2時間30分にて ”藤原岳”(1,212m)山頂に着く。
人気のある山の様であり、多くのハイカーが展望を楽しんでいた。
山頂から北側を見るとまだ雪深い ”伊吹山”が聳えていた。
下りは ”表登山道”とする。 八合目からはしばし積雪の急斜面で
あり、かかと落しで走り回って下る。 積雪がなくなってからは歩き易い
ジクを切った道となる。
”表登山道”にお花は見られなかったが、
小さく ”アブラチャン”に似た花が咲いていた。
人気の藤原岳
  下山していると昼を過ぎているのにハイカーがどんどん登ってくる。
バスでの登山ツアーらしく50名以上が列を連ねていた。 幸い、雪斜面でのすれ違い違いだったので、登山道を外れて下り、難を逃れた。 その後もバスツアーの団体が登って来たが、狭い山頂はどんな状態になるのか心配してしまう。 山頂直下の狭い登山道はてんやわんや状態になるものと思われるが、その場に遭遇しなくて助かった。
雑感

  日本三百名山には詰らない山が多いが、関西100選にも選ばれている山だけに中々面白い山だと感じた。 気候の大きな変化で咲き乱れる ”福寿草”には出会えなかったが、春の新雪歩きと山頂からの大展望で充分満足出来る山歩きだった。 花を愛でるには4月に入ってからの方が良い感じがする。
4時間45分にて ”表登山口”である ”休息所駐車場”に着く。
この後は一般道を ”聖宝寺”前の駐車場まで戻る。
日本三百名山に戻る
 関西百名山に戻る
コースタイム:4時間45分、登り:2時間30分、下り:2時間15分
ふじわらだけ
登山口
  周辺には有料駐車場(300円)が2ヶ所あるが、表登山口にある休息所の駐車場は無料である。
ここにはトイレと靴洗い場がある。 今回は裏登山口である聖宝寺側から登ることにした。
駐車場から少し登った聖宝寺にはトイレ有り。
Road Map :彦根ICからの鞍掛峠は冬季通行止めなので、東名阪の四日市ICから北上する。
Route Map:裏登山道である聖宝寺から登り、表登山道にて大貝戸側に下山、一般道を歩いて駐車場に戻る。
”展望台”にはハイカーが群がっていたが、山頂表示付近には
人気が無かった。 どちらかも360°の展望が得られた。
”六合目”の標識で記念撮影をしておく。
”五合目”を通過する。
ヒノキの植林帯の中、急斜面をジグを切って登って行く。
2024年7月5日改定
お決まりの山頂での記念撮影。
もう一人は体調不良から ”藤原山荘”での待機となった。
今日は御同行、有難う御座いました。
天気良く、良かったです。
”藤原山荘”に戻り、体調不良と合流して日向ごっこ休憩とする。